イタリア大好き イタリア 忍者ブログ
イタリアに関する役立ち情報、おいしいもの等を紹介したいと思います。 リンクはフリーです。
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プロフィール
HN:
Vino Vino
年齢:
24
性別:
非公開
誕生日:
1999/12/31
職業:
イタリアマニア
趣味:
イタリア放浪
自己紹介:
イタリアのワイン好き、食べ物が好き、ファッションが好き、人が好きのイタリア狂です。(笑)
そんな私の気になるイタリアを紹介していきたいと思います。
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フーコーの振り子〈下〉フーコーの振り子〈下〉
ウンベルト エーコ
文藝春秋 刊
発売日 1999-06




自分で自分をほめたいです 2002-06-30
はっきり言って、この先一生この話を完全に理解することは出来ないかも。
それでも十分おもしろかった。
たぶんヨーロッパ中世のいかがわしさに興味のない人には、
全然おもしろくない話だと思うけれど、
澁澤龍彦系が好きな人には、かなりおいしい話だと思う。サスペンスフルな展開で、
テンプル騎士団の謎が少しずつ明かされていくところは、これって本当の話なのかと思わせるくらい説得力があった。
未だにヨーロッパって裏でいかがわしい秘密結社なんかが
はばをきかせていても納得できる雰囲気があるしね。それからクセのある登場人物の話や、出版界の裏話なんかも楽しい。
一番好きなのは、かなりモンティ・パイソン入っている
大学改革構想のところ。まったく無意味な学科を創るという遊び(?)だけれど、
思わずニヤニヤして、自分でも考えてしまった
(「サハラ砂漠の群集心理」とか「南極農業史」とか
くだらないけど、頭は使う)。とりあえず読み終えたことで、自分で自分をほめたくなるし、
これ読んだってだけで、インテリになった気分が味わえることだけは、
間違いないと思います。


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迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版
陣内 秀信
角川書店 刊
発売日 2004-07




ヴェネツィアの町を解明します。 2005-06-19
昨年(2004年)の冬のクリスマス・シーズンに訪づれたヴェネツィアの町は美しかった。朝方はテレビのニュースでヴェネツィアのアックア・アルトによる浸水が報道されていたが、私達が到着した昼には大分と水が引いていた。それでも町行く人々は長靴かビニール袋を靴にかぶせて歩いていたのである。私達も渡しの小船の中でビニールを靴にかぶせるのに余念が無かった。そういう訳で、ヴェネツィアに対する第一印象は「住みにくそうな町」であった。しかしながら、ゴンドラに乗り運河を巡り、小さくてかわいい橋を渡り、狭いが小奇麗な道を歩くにつれ、町が小さくて美しく整っていることに気が付いた。サン・マルコ広場もすばらしかった。そして何よりも感動したのが、夕暮れのリアルト橋がからの眺めである。サン・マルコ広場から商店が立ち並ぶ小道を抜け、視野が広がった目の前にリアルト橋が運河をまたいでいる。その橋の上に立って観る眺めは何とも幻想的であった。寒い冬の張り詰めた空気、夕暮れ時の淡い光、徐所に迫り来る夕闇、運河の両脇に立ち並ぶ建物からの光。この本を読んでいると、自分の体験した景色、本から想像できる景色がイメージとして頭の中に浮かぶ。さすがに一日観光だけだったので、通りや建物をじっくりと観察する時間もなく、ましてマリア様の存在にも気がつかなかったのであるが。本書はヴェネツィアという都市の徹底研究の書である。もし再びヴェネツィアを訪づれる機会があれば、是非この本を携えてこの町を散策したいものである。

一味違うヴェネツィア探訪 2005-02-17
本書を片手にヴェネツィアを3日間かけて歩きました。書店でよく見かける旅行ガイドにはないヴェネツィアの魅力が、著者の選んだ13のコース別に紹介されています。
ヴェネツィアの魅力は、複雑に絡み合う狭い路地や、広場、教会、運河、橋、館等の建築物、そしてこれらにまつわる歴史にあると思いますが、実に詳しく説明されています。
サンマルコ広場、リアルト橋等の、ヴェネツィアのいわゆる観光名所以外のヴェネツィアを見たいなら、その歴史を知りたいなら、ぜひ本書を持ってヴェネツィアへ。

居ながらにして満喫できるヴェネツィア 2004-09-17
ヴェネツィアは、一度訪ねたことがある人は、またもう一度来て見たい、と思わせるような不思議な魅力がある街である。大小の運河に囲まれた「水の都」は、車の全くない街で、観光客は水上バスと足で歩き回ることになるが、その
際の「案内役」として、この本に優るものは無いだろう。 著者により紹介された13の探索ルートを辿ってゆくと、歴史的な建物から、数多いカンポ(広場)、何気ない建物まで、建築史家としての著者の目が行き届いており、またその解説が大変興味深い。各ルートが目で辿れるイラストの地図と、100点以上におよぶカラー写真により、まさに実際にこの街を歩いて訪れたような体験ができる本である。 著者は、「30数年に及ぶヴェネツィアとの付き合い」になる、ヴェネツィアの第一人者の陣内秀信氏で、同氏による「ヴェネツィアー水上の迷宮都市」
(講談社現代新書)もあわせて読まれると一層、この街の魅力の虜になることでしょう。


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nakata.net Italy walk (2005)nakata.net Italy walk (2005)
サニーサイドアップ /中田 英寿
角川書店 刊
発売日 2005-02




イタリアを歩く・・・! 2005-09-13
写真が多く、観光本にもなると書いてありましたので購入しました。初めてイタリアを訪問される方には大変良いかと思います。フィレンツェをこよなく愛し3回目を企画中の私にとって少し物足りない感じ・・。「フィレンツェを歩く」にしてはヒデのもっと穴場的な所を数多く案内してほしかったように感じます。ヒデのお気に入りの日常の散歩コースなど。

写真がすばらしい 2005-03-19
ややサッカーに傾倒しているが、情報は新鮮で正確。
美しい写真がイタリアに傾倒させてくれる。
欲を言えばトスカーナの美しい田舎風景や食べ物も紹介して欲しい。

フィレンツエを歩く 2005-03-01
きれいな写真入りなので見た目がとってもきれいなのとレストランのメニューも写真で載っているので見やすいし行きたくなるような本でした。こんなに写真を沢山使っている割に値段も安いと思います


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グラムシ・セレクショングラムシ・セレクション
アントニオ グラムシ
平凡社 刊
発売日 2001-04




難解ではないがむずかしい 2005-10-02
 イタリア共産党の源流グラムシのアンソロジー。「帝国」のネグリも強く影響を受けている。
 グラムシは共産主義者と言っても、ソ連流の赤色革命を否定し、現代の社会民主主義に近い漸進的改革を主張したことで知られている。そこで一時日本でも持て囃されたが、残念ながら一時的現象で終わってしまった。しかし、ブームで終わらせるには実に惜しい数々の革新的な思想を含んでいる。「陣地戦」「サバルタン」「永久革命」など、現代のサバルタン・スタディやカルチュラル・スタディにも影響を与える彼の思想の幅広い射程を知っておくべきだと思う。
 難解な文章ではないが、思想自体に含みが多いために決して易しくはない。ただ、それはグラムシの本質上仕方がないことではないか。辛抱強く読み込むことが求められる。編者の片桐氏によるセレクションは実に簡潔であり、現在容易に入手できる他のグラムシ選集がほとんど存在しない以上、本書の存在は貴重であると思われる。

グラムシ思想の精髄を再構成 2005-06-18
 イタリアという国は、歴史の節目節目(ローマ帝国時代やルネサンス期など)で偉材を生み出していますが、アントニオ・グラムシも、『商品による商品の生産−経済理論批判序説』を著した「寡黙な経済学者」(塩沢由典氏)ピエロ・スラッファと並んで、20世紀における卓越した政治思想家と考えて良いでしょう。
 イタリア共産党の創設者の一人でもあるグラムシの思想は、やがて日本では1950年代後半頃からいわゆる「構造改革論」(無論、小泉−竹中流のそれとは全く違う!)として共産党や旧社会党の一部に共鳴者を得つつも(註1)、政治的には「構改派」=「右派」「改良主義」などのレッテルを貼られ、旧講座派や労農派等の政治=経済論を基調とする主流から排除されていきました。そのことは同時に、日本におけるマルクス主義をベースとする学問の領域においても、ややもすれば「異端視」あるいは「無視」されていった、と言っても過言ではないでしょう。
 しかしながら、グラムシの深い思索は、教条的訓古学的なマルクス主義研究を凌駕しており、具体的には「グラムシ思想の解体と再構成」(本書「まえがき」)を行ったこの『セレクション』からも十分読み取ることができます。さらに『セレクション』では、グラムシ思想の各項目に注解を付し、その精髄をより理解しやすくするよう工夫されています。
 グラムシと上述したスラッファ…この二人は交誼もあったのですが(註2)、独創性の極めて高いこの二人のイタリア人に対する日本での評価は、まだまだ低いと思われます。

(註1)差し当たり、共産党内のこの間の事情は、安東仁兵衛『戦後日本共産党私記』(1995年、文春文庫)などに詳しく、旧社会党における「構造改革派」の消長については、貴島正道『構造改革派―その過去と未来―』(1979年、現代の理論社)などが参考となる。
(註2)スラッファとグラムシの交流については、例えば塩沢由典『市場の秩序学』(1990年、筑摩書房)の第5章に略述されている。

グラムシ入門に最適 2005-06-02
「よくここまでコンパクトにまとめたなぁ」と感心してしまいました。
本書は現代思想の現場で、目立ちはしないが何かと存在感を放ち続ける思想家・革命家グラムシの著作を、代表的な箇所だけ抜き出して編集した「おいしいとこ取り」本です。
マルクスやレーニンの理論をある程度知っていないと、専門用語に戸惑うこともあると思いますが、分からなくても一度目を通すだけで何となく分かってくるものだと思います。現代思想のように、文章自体がやたら難解だということはないです。
また、彼の思想のキーワード毎に節が編集されており、編集者の簡単な解説もついているので初心者でもかなり読みやすいです。一節が15ページくらいなのもGood。通勤電車でも、ちょっとした空き時間にも読めます。
いつもかばんに入れておく価値のある本です。


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塩野七生ルネサンス著作集〈4〉― 海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉塩野七生ルネサンス著作集〈4〉― 海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉
塩野 七生
新潮社 刊
発売日 2001-08




ヴェネツィアの興亡 2002-06-12
ヴェネツィア共和国の誕生から成長、大発展までを描いた本。政治、文化、一般庶民の暮らしぶりまでさまざまなな側面を描いています。筆者の文章は読みやすく、その分量にもかかわらず、まったく読むスピードが落ちませんでした。歴史の紹介だけではなく、ヴェネチアに対する筆者の洞察も秀逸。数年ごとに読み返したくなります。また、この本を読んでからヴェネツィアへ旅行へ行くと旅行がとても豊かになります。

地中海で隆盛を誇った貿易国家を描いた、警句と示唆に富んだ作品 2004-07-28
いまではゴンドラと運河、という観光都市の印象が強いヴェネチアの都市国家としての千有余年に渡る歴史を描いた。
地中海で隆盛を誇った貿易国家の興亡の歴史を、「美術史以外、ヴェネチア史ついて書かれた書物が皆無」の日本に紹介した逸品。大部の作品だが、決して難解ではなく、著者独特の硬質の筆致に慣れると大変おもしろく読める。後年の「ローマ人の物語」でも顕著だが、著者はこの国家の歴史を描くにあたって、単に歴史上の事象を追うのではなく、その背景となる文化、技術、考え方など周辺事象を含め、余さず描いていく。干潟の上につくられた都市の構造から説き起こし、船の構造や発展、銀行や為替といった商業制度とその発展、政治制度、服飾、女性史などなど。もちろん歴史としても、第四回十字軍、ラテン帝国、ジェノヴァとの制海権争い、オスマントルコ・・・と内容には事欠かない。
ヴェネチアが、キリスト教文化圏にあって、十字軍の狂信からも、宗教改革とその反動の独断からも、魔女狩り、異端裁判といった気狂い沙汰からも自由でいられたのはなぜか?君主制を選ばず、かといって宗教国家でもなく、それでいて強力で統治能力に優れた政体を維持できたのはなぜか?
「すべての国家は、必ず一度は全盛期を迎える。しかし全盛期を何度も持つ国家は珍しい。・・・それを何度も繰り返すのは、意識的な努力の結果だからである。」
などなど、全巻にわたって示唆に富む。

美術館のような都市を残した経済大国 2001-10-23
ローマ人の物語で知られる著者であるが、中世ヴェネチアに対する彼女の洞察も、なかなかにすばらしいものがあります。なかでもエルサレム巡礼を記した”パック旅行”など、商人であり経済大国であった彼らの行動を、実におもしろく伝えてくれます。交易に必要なためもあったのでしょうが、他宗教にも寛容な彼らの精神が、どうして現在の西欧諸国に残らなかったのでしょうか。塩野女史の見解を伺てみたいものです。


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