イタリア大好き 神曲〈2〉煉獄篇 |ダンテ アリギエーリ 忍者ブログ
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1999/12/31
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イタリアのワイン好き、食べ物が好き、ファッションが好き、人が好きのイタリア狂です。(笑)
そんな私の気になるイタリアを紹介していきたいと思います。
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神曲〈2〉煉獄篇神曲〈2〉煉獄篇
ダンテ アリギエーリ
集英社 刊
発売日 2003-01




謙遜とは何か 2004-11-13
 地獄とは打って変わって、煉獄の旅の幕開きはのどかである。山裾では窪地に花が咲き、生前、敵対した者同士が共に息子の不肖を嘆き、歌を唱和する光景も見られる。 が、ペテロの門に至るや状況は一転、浄罪の行が始まる。まずは高慢の罪。生前、人を凌ぐことに執心した画家が、重荷を負いながら名声の虚しさを語る。ダンテ自身、学問と教養を誇って庶民の心に入らなかったことで身に覚えがあるようだ。浄罪の行はこれを始めとして7段階あるが、そのすべてを他人事で済ませられる読者は少ないだろう。畏怖の念にかられ、姿勢を正され、謙遜について深く考えさせられる。 山頂に着き、これまで絶大な信頼感を抱いてきたウェルギリウスが、含蓄のある言葉を贈ってまもなく、姿を消したことに気付いた時には、ダンテならずともじわっとくるだろう。そこで、間髪おかずベアトリーチェに一喝され、過去数年の怠惰を弾劾されるのは、師との別れの辛さを忘れるにも丁度よい。 聖書やダンテ以前の西洋古典に親しんでいれば、『神曲』になじみやすいことは言うまでもない。が、そうでなくても、本文と脚註を結び付けつつ展開を把握するには強い集中を要するため、雑念が掃われさっぱりする。つまり、読者にとっての導師、寿岳文章の註さえ丁寧に読めば、キリスト者でなくても本書は味わえる。

信仰と愛の記念碑 2003-06-13
史上最も有名な詩人の一人ダンテによる長編小説。生身のまま死後の世界を巡るというストーリーで当時の人々の宗教観・倫理観・宇宙観などがうかがわれます。本書「煉獄篇」はダンテにとって永遠の恋人であったベトリーチェの登場が圧巻。ただし、読み解くためには欧州の古い習慣やキリスト教に関する知識が必要で、現代日本人にはちょっと難しいという印象を受けるかもしれません。

永遠の神曲/ウイリアム・ブレイクの挿絵 2003-05-28
フリー・メイソンの書物を読んでいてウイリアム・ブレイクの作品を知りました。この哲学者の創造する絵画の世界は、常に独自の思想がキャンバスに落とし込まれていますが、この書籍には惜しげもなく彼の作品が挿入されています。学生の頃一度読みかけて挫折した神曲でしたが、その後イタリア史や諸々の知識を方々から得て、再度読んでみようと購入しました。寿岳氏の訳も実に美しく、ブレイクの挿絵の相関解説も非常に興味深い。ダンテが及ぼした思想観、宗教観は、数世紀経った今日でも広範囲に渡り受け継がれているのが実感される、偉大な作品だと思います。たった一つの難点を言えば、ブレイクの挿絵の印刷。ほとんどが鉛筆を使って描きあげられているとはいえ、鉛特有の質感が出せておらず、実際の色!いよりも単調に仕上がっていて、作品の持つ力強さが伝わりにくい事です。それでも一見の価値のある書籍ですので、興味のある方には是非お勧めします。


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